私たちは「人と自然に優しい宿づくり」をテーマに、お客様が安心して快適にお過ごしいただける空間を、
自然環境に配慮しながらつくり出す努力を続けております。
また、当館での宿泊が特別な体験としてお客様の心に残るよう、笑顔のおもてなし、お食事、清潔な空間など全てに工夫を凝らし、
日本の伝統文化と現代の快適性を併せ持つ旅館を目指しております。
自然の恵みに感謝し、絶やすことなく後世に残していくため、
自然との調和を大切にする、人と自然に優しい宿づくりを目指す取り組みをご紹介します。
お客様に自然の恵み「安全・安心・美味しい」農産物をお出ししたいとの思いから、1990年に自家農場で無農薬有機栽培を始めました。今では、自家農場は7,000㎡の畑になり、春から秋、冬まで順次、露地栽培の農産物を収穫し、ご宿泊のお客様の夕朝食にご提供しております。
自家農園で賄えない食材は、可能な限り地元産を使用しています。生産者や八百屋、鮮魚店、精肉店など、身近にいる人々との長いお付き合いが、安全で安心な食材の提供につながっています。
また、地元産を使用することで輸送距離を抑えることができ、CO2削減につながると考えております。
1996年、休止しようしていた 7,000㎡のぶどう畑を知人の農家から引き継ぎ、生食用とワイン醸造用のデラウェア種の栽培を始めました。このぶどうから自家製有機ワイン「陽だまり」を造り、軽くてフルーティな飲み口の白ワインとして好評をいただいております。
ぶどう畑も自家農園と同様に土壌回復から始め、現在はシャルドネ種やカベルネソービニヨン種の育成も進んでおります。
調理場から出た生ゴミや食品残渣は、自家農園にあるコンポストで分解し、無農薬有機栽培の肥料にし、完全食品リサイクルを目指しています。また、竹箸や農園内に自生する竹は炭焼き釜で焼き、竹炭、竹酢液として、畑の土壌改良や防虫に使用。「分ければ資源、混ぜればゴミ」の合言葉で、ゴミの分別を徹底し回収業者の協力を得てリサイクル化を進めています。
余った温泉のお湯はその熱をロビーの床暖房や玄関の融雪に再利用しています。
国の再生可能エネルギー発電施設の設定を受け、2013年6月より天童で生産された216枚の太陽光パネルを使い太陽光発電を行っています。
発電した電気は基本的に売電ですが、災害などの非常時にはお客様はもとより地元の皆様に無償供給します。
当館のユニバーサル対応、それは「一人でも多くのお客様に、安全に安心してお寛ぎいただく」という思いで取り組んでおります。
障害をお持ちのお客様やご高齢のお客様、そして海外からのお客様。お越しいただく全てのお客様に温泉旅館の伝統や文化をお楽しみいただきたいと考えております。